Tuesday, July 11, 2006

トレンディドラマ論

僕はドラマデビューが遅く、小学校のころは全くみてなかった。初めてまともに見たドラマは「101回目のプロポーズ」おもしろいともおもしろくないとも思わなかった。

月9以前に放送されていた「月曜ドラマランド」は記憶にあまりないが、あの頃からドラマの快進撃は始まりトレンディドラマに以降していったものと思われる。当時はトレンディという言葉にふさわしい、現実離れしたコンクリート打ちっぱなしのマンションに、発売されたばかりのコードレスフォンを使い、カウンターキッチンがあり、仲良し3人組が同居もしくはたまり場になっているどたばた恋愛喜劇というのが一般的であった。そんな平和なバブル期を経て、野島伸司作品に代表される、病や家庭環境、いじめなど社会問題を風刺した作品に以降していく。その時期が一番僕が素直にTVというメディアと関われたころで、曲がった見方もせずというか出来ず、ただただひたすら暗いきもいどろどろドラマを毎週欠かさずみてきた。その結果、今でも現実的問題定義映画がもっとも好きなジャンルになってしまった。

そんな僕の思春期の話はさておき、ドラマはトレンディ回帰を見せ始め、だれもが単純に見られるものに変化していく。非現実的な出会いにはじまり、偶然の連続で恋に落ち、すれ違い、最後はハッピーエンドというお決まりのシナリオに人々は食いつきはじめた。まるで結果のわかっている試合の内容を見守っているようなもので何がおもしろいのかと思う人も多々いるだろうが、不景気続きで水と安全を確保できなくなったここの国民がせめてTVの中にでも救いを求めた結果、必然的にそうならざるを得なかったのだろうか。

その後、21世紀にはいってからというもの、IT長者、ベンチャー企業などの青年実業化の出現により、不景気を受け入れざるを得ない現実から、ひょっとしたら自分も大金持ちになれると思わせてしまう身近な「セレブ」の出現により人はドラマの場をドリームに移して行く。

しかしキムタクが若者の夢の職業の先導をした時代も終わりをみせようとしている昨今、どういった傾向を見せ始めるのか今からたのしみだ。大衆の象徴であるTVドラマにクオリティは求めてはいけない。


3 Comments:

At 10:16 AM, Blogger Sickie said...

確かにどっぷりと観てたね。暗いドラマ。冬彦さんってヤツとか、人間失格とか・・。ストーカーみたいにネガティブなんだけど、ちょいかっこよさ気な言葉ってその辺りから台等してきたかも!?

 
At 1:17 AM, Blogger ko_futa said...

実際この辺が一番おもろかったんだよな。クオリティとかは別にして。

 
At 7:14 AM, Anonymous Anonymous said...

Looks nice! Awesome content. Good job guys.
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