今更言うことでもないが、近年インターネットユーザーは増加の一途をたどっている。67歳にもなる我が父親も釣り船屋の情報をネットでしかも「safari」で見てる程だ。でも自分の周辺はどうだろう。実際地元にかえってきてみるとネットの話なんてヤフオクとミクシ、ブログくらいのもんでまだまだ地方でのインターネットの浸透度は薄いのだろうか。情報が希薄である地方が活用しないでネットが活きるか!って思ってしまうが実際スローライフ?を送っている田舎の人にとっては必要ないもんなんだろう。外国にウォシュレットがないのと同様に。
東京での生活はただただ野望に満ちあふれ、どんなことが新しいか、どんなことがスタンダードになりうるかということを真剣に考え仕事をしてきたが、一つとしてスタンダードを確立したものはなかった。結局業界以外の人は自ら知識を得ようとしないため、はやっているものを触ってみようという程度。メディアというよりはサービスに重きを置いているように思う。誰にいっても通じる言葉としては「yahoo」「ライブドア」「楽天」「ブログ」「i-mode」「ezweb」etc.. 。これらも全てTVや雑誌、知人からの知識にすぎないし、そもそも「yahoo」「ライブドア」「楽天」なんてのは企業名であり実際何やってる会社なのか分かってる人間の方が少ない。
僕は新しいものやサービスに純粋に興味があり、触れてみたいと思う。だからデータ放送の可能性を今から楽しみにしているわけだが、世の中は果たしてそうだろうか?
現在に至る主要メディアの系譜としては
新聞→ラジオ→TV→インターネット
と、いえる。
しかしインターネットは能動的なメディアで、触ったことの無い人にとっては簡単なものではない。インターネットTVがスタンダードになる日も近いだろうが、熱心に勉強してまで情報を得たいと思う人が果たして何人いるだろう?
僕は今年28歳を迎える。丁度僕らが大学4年の頃、就職活動をインターネットで行うことが常識になり、PCは一家に一台当たり前になる過渡期であった。学生の間で「2ちゃんねる」や「J-side」がはやったためキーボードの操作に慣れているのは当然だ。この世代の少し前は一人暮らしでPCを所有しているなんて珍しいだろうし、就職活動にしても郵送でやっていたそうだ。では僕らの世代以降はどうだろう。当然就職活動はPCを使用しているだろうが、その他のこと、つまり、「ぐるなび」などの調べものやバイト探し、メールは全て携帯で行うだろう。携帯ではめんどうなSNSはというと、はやっているように見えても実は一部の利用者の間だけで、わずか数パーセントにすぎないため必要性がないのだろう。
僕らにとってこれだけ無くてはならないものが一般にとってはどっちでもいいのだ。ブラウザの使い方を覚えて通販やるんだったらハガキを書いた方がよっぽど早いという意見のほうが多いとみえる。人はもうこれ以上便利な必要はないんではないか?過去程テクノロジーに対する興味がないのではないか?家電の進化のスピードは早くなったが、人の欲求の進化のスピードは変化してない。この差は開いて行く一方でないだろうか。
だからこう考えよう。人々が求めている楽しいメディアや便利なサービスを なんて偽善はやめ、自分が求めているものや作りたいものを作ろうと。そう思って仕事していたほうがよほどやりがいがあるとおもいませんか。最低自分だけは満足できるのだから。
こんな僕はビジネスには向いていないが、僕の考えているものを求めている人がたまたまたくさんいれば、その時は成功したことになるだろう。
多数決が前提な世の中で、少数派の趣味をもってしまった自分が楽しい人生を送るにはこれしかない!(守るべき人がいれば別w)